スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  
Posted by ミリタリーブログ at

2009年09月03日

マグプル翻訳日記Vol.8

自分にとって山場が目前に迫ってきてます。
その為に色々やらなきゃいけない事があるので、
思うように更新する時間がありません。
忘れた頃に更新される・・・そんな存在でも続けていきます。

前回のチャプター、
「Perfecting the Stance and Grip」の後半に行きたいと思います。
**************************

(0:27:07)
親指の位置にも注目してくれ
この様にバーチカルグリップを掴んで握ってる人は何人居る?
オススメはしないぞ。今日は違う方法を教えるからな。
何故かと言うと、親指を銃身線上に持ってくる事で
マルチターゲットやその他を撃つ時に銃のコントロールが容易になるからだ。
いいか、この方法はテニスグリップ等を持つような握り方をするよりも銃をコントロール出来るぞ。
さて、これは基準点であって、手は添える様に支えているだけだ。
私が小さめの短いグリップを好むのはこの為だ。下まで握らないからな。
アンディちょっと前まで出てきてもらえるか?
バーチカルグリップを使って居ない人の握り方も説明しよう。

簡単に3つの種類に別けてみた。
AR系には3つのタイプがあるんだ。

彼が今持っているのに良く似ている、スタンダードな形のKISSライフル、

向こうに置いてあるクリスのSPRの様なフルサイズ、或いは競技用のアッパーが付いているライフル、

そして君たちが持っているようなライトやレーザーや色んなアクセサリーの付いたライフルで、これがもっとも支えが必要になってくる。
クリスもライトや光学機器を載せているからバーチカルグリップを付けているんだ。
いいか?

さて、KISSシステムの握り方はAKを使う人にも当てはまる。
彼のグリップは若干後ろ目だ。たがこれは別に構わない。
背の低い彼にとってはこのポジションがフィットするんだろう。
だが、ベストに持っていく為には手をもう少し伸ばすんだ。
特に長いバレルを付けている場合はな。
親指を離して銃身線上に持ってくるんだ。
ピストルを撃つ時と同じ要領だ。親指を真っ直ぐ前に伸ばす事でターゲットからターゲットへ向ける時に良い支えになる。
そして、最大限銃と身体を密着させるよう意識する事。。
この状態でトランジション(この場合は異なるターゲットに対して銃を向け直す事を言っている)した場合、
マガジングリップをした時よりもより良く狙いが定まるハズだ。

マガジンをグリップしている人をよく見るぞ。素晴らしい構え方だが、
これはMP5の時代やショートバレルの銃であれば100%コントロールできる有効な手段であるが、
今はバレルの長いウェポンシステムだ。
レーザーを付けたり大きなコンペンセイター、サプレッサーなど重量もフロント寄りになっている。
その為、前寄りの銃身線を握る構え方が必要なんだ。
全てを確実にコントロールする為にね。

(0:29:28)
今から何をしてもらうかと言うと、射撃を何回か終えた時点で自分のバーチカルフォアグリップを
前、後ろ、ドコにでも動かして自分にとって有効になる場所に付けて欲しい。
単に付けて置くんじゃなくて、自分に合わないと思うのであれば、合う位置に持ってくるんだ。

デンデンデンデケデケデン♪


*****************************
はい、構え方に関してはこんな感じでした。
フォアグリップを何故握りこまないのか?
握ったところを支点と考えると、長いバレルやライト、光学機器等によって重たくなった重心が上に来てしまい、
銃を振った際にフラフラし易くなってしまうからなんですね。
ここではフォアグリップを"reference point"「基準点・支点」であると言っていますね。

KISSライフル。
Keep It Simple Stupid=単純に考えろ馬鹿
の事で、つまり無駄なもんゴテゴテ付けていないライフルの事を指します。
この「無駄」の定義がユーザーにとってバラバラなので、一概には言えないのですが
ここでトラビスが言っているのはドノーマルのM4(円筒型ハンドガード)などの事を指しているんだと思います。
参考に立たされたオジサンの銃はレイルやらが付いてましたが、 フォアグリップが付いてなかったですよね。
ですから形的には一緒なので、KISSライフルとされたようです。

MP5の時代
トラビスが"back in MP5 subgun days"と言ってます。
この場合、単に「現段階でMP5を使っていないから」と捉えるべきか「MP5は時代遅れの物」と捉えるべきなのか・・・。
自分はMP5好きですけどね。
「『9mmじゃ訳に立たないよ』なんていう奴も居るが、胸に2発、頭に1発撃ち込まれりゃ同じ文句言えねぇだろ」なんて言ってたSEAL'sでも、最近はMP5の出番が全く無いようですし。

と言うわけで、また次回~
  

Posted by やっしー at 17:24Comments(5)Magpul DVD 翻訳

2009年08月14日

マグプル翻訳日記Vol.7

はい、約束どおり今回は翻訳日記を再開する事ができました。
正直今更・・・な感は否めないですが、興味ある方々が居れば・・・ご同行下さい。

早速行きたいと思います。



「Perfecting the Stance and Grip」(スタンスとグリップの形)
***********************************

(0:23:25)
よし、各人BZOを終えた訳だが、次は近距離での対人射撃に入って行きたいと思う。
特にこの様な防衛手段を学ぶクラスで基本となるものだ。
銃の零点出しは終わったので、動作的なものに移ろう。
どういう事かと言うと、"スタンス"だ。

クリスを見本にしてみよう。
いいか?足を見て、まずは足から順にスタンスを見ていこう。
よし、今彼はリラックスした状態で立っている。
彼は今、普段会話してる時の様に普通に立っている。
しかし、バランス的には良くない。
もし私が後ろに押せば、体重を載せて欲しい方向に乗っていないのが分かる。
まず初めにして欲しいのは、体重を前に出し重心をつま先持ってくる事だ。
こうする事で彼はバランスが良くなり、私が押そうとしても留まる事が出来るし、
もし強く押して動かされたとしても、直ぐに体勢を立て直す事が可能だ。

次には膝についてだ。
膝は若干曲げておく事。
身体は正面に傾けるが、ケツは突き出さない様に傾けるんだ。

彼は真っ直ぐに突っ立って無いだろ?
体重を銃に乗せる事でリコイルに対抗できるようにしているんだ。
例えば銃をコンクリートの壁にくっ付けて引き金を引いたとしよう。
それを求めているんだ。つまり、そのコンクリートの壁を真似て欲しいんだ。

次だ、次は身体についてだ。
肩に関しては、良くテンションが掛かっていて、シッカリと引き締まってるのが分かるだろ?
銃を中心に集まるように入り込んでいて、銃のリコイルに対してしっかり押さえ込んでいる。いいか?

次は肘だ。
肘は張り出さない様に注意しろ。(Chicken winging=肘を張り出す事。北米では鶏の真似をする時、手の先ではなく肘で羽ばたく真似をする事から)
映画でこの様なのを見たことある人は?
いいか、実際にはしないぞ。ちゃんと引き締めるんだ。
第一に、そこを撃たれたく無いし、第二に、引き締めておく事で、肩から腕そして銃までしっかり保持できるんだ。

前に移って行くぞ。
ストック(銃床)がドコにあるか見てくれ。いいか?
ストックが肩の上に張り出してないだろ? ―やって見せてくれ。もっと上―
顔の位置まで銃を持ち上げている人を良く見るが・・・、伏せている時はもちろんコレでも良いんだが。
スタンディング時にも良く見る。
分かると思うが、銃身線はドコにある?
肩の直ぐ上を通っている。先ほどプローンポジションで話したことと同じだ。
コレは避けたい事なんだ。もし彼がこのまま撃つと、折角良いスタンスが出来ていても、
リコイルは身体や肩の上を通り抜けてしまい身体で抑えることが出来ないからだ。
だから身体を銃の後ろに持ってきて、肩をしっかり入れる来る事で、リコイルをコントロール出来るんだ。

PAM! PAMPAMPAM!!

頭は低く・・・ストックに乗せろ。
そして銃を下げたローレディからターゲットに向けた時、頭が銃に向かって行ってない事がわかる筈だ。
銃は、目に持ってくるんだ。
いいか、目線はレーザービームみたいなもんだ。
目でターゲットを捉えて、ターゲットを捉えてそのレーザービーム上に銃を持ってくるんだ。
頭動かしてしまうと、恐らく頬に当たる位置が毎回違って来るだろう。
だが良い姿勢をつくり、銃を持ち上げて来る事で頬の位置が毎回同じ位置に来るのが分かるだろう。

銃のグリップについてだ。
ご覧の通り、彼は拳銃を握るときと同じように、高い位置でグリップを保持しているのが分かるだろう。
毎回同じグリップを取り付ける事を心がけてくれ。
何千種類ある中から使い回してると、上達出来ないぞ。
(毎回違うグリップを使っていると保持の仕方が変わる=姿勢が変わってしまう=結果射撃の邪魔になるだけ。と言う意味で言ってます)
よし、バーチカルフォアグリップについてだ。ただ単にカッコイイだけの物じゃないぞ。
だが多くの人が握って押さえ込む物だと思っているが、
違うんだ。
コレは単に基準点になるだけだ。
自分にとって合ったポジションを探してくれ。
遠すぎて腕を伸ばしきってしまう位置はダメだが、近すぎても銃が小さな動きでも振れてしまうんだ。
ターゲットからターゲットに向ける時、向けたあと振れるのは良くない。
向けたところで止まるようにならなければいけない。
止めたいところで止める。その為にもバーチカルグリップのポジション決めが重要になってくるんだ。

*************************
後半へ~

いかがでしたでしょうか?
やっと実用的な話になってきたんじゃないでしょうか?
射撃の基本姿勢はエアガンと言えど、バカに出来ないですからね。

銃床の肩付け位置に関しては、色々とあります。
このスクールではボディーアーマーの着用を想定していませんし、セルフディフェンスやPMCなどの比較的軽装ならばこの構え方が有効です。
ですが分厚いアーマーを着込んだり何時間も移動、構えていなければならない状況下では、この姿勢を維持する事の大変さが分かるかと思います。
M4用のストックで異様な形したのありましたよね。ハイショルダーで肩付け出来る奴。
アレはCQB用として生まれたそうですが、同じように、やはりラクな姿勢の方が動き易い、疲れないという事も重要なファクターですよね。
なので、このスクールで言っている事も正しいが、すべての状況において正しいor使える訳ではない。という事を、もう一度ここでも抑えておきたいと思います。
  

Posted by やっしー at 19:32Comments(6)Magpul DVD 翻訳

2009年07月09日

マグプル翻訳日記Vol.6

いやー、ここのところ何かと忙しく、暫らく休んでしまいました。
楽しみにしておられた方々、申し訳ありませんでした。
今日は非番(暇番?)なので、グーたらしてる次第です。

前回の続きですね、
チャプター「Battle Zeroing the Carbine」の最終章です。
では行きます。


*******************************

(0:20:07)
よし、各人良くやった。25ヤードから始めたが、25ヤードはアイアンサイトやダットサイトの調整を行うには良い距離だ。
特にこのトレーニングでアイアンサイトや光学機器を扱う上においては良い。
さらに光学機器が新品の場合だとなお良い。
さて、いくつかの事が詳しく理解出来ていないかもしれないのでおさらいしておくと、まずアイアンサイトの調整を済ましたら、
次にするのはアイアンサイトとダットを同時に覗く(="Co-Witnessing"=同時に覗くの意)ことだ。
この時に何をしたいのかと言うと、シューターはリアサイトを覗いて、ダットの点を探し、その点をフロントサイトポストの先っちょに合わせて調整して欲しいんだ。
それが済んだら、リアサイトをたたんで欲しい。
ここで理解して欲しいのは、リアサイトをたたんだ時点でダットはフロントサイトの上にズレているハズだが、別にそれは構わない。
何故ならアイアンサイトを使って覗いた時は無理やり覗いていただけで、単に光学機器のみで見た場合、サイトよりも上に取り付けられているので、ズレていて構わないんだ。
例えばシェリーの場合、リアサイトをたたんでしまうんだ。

BZO(=Battle Zeroing=照準調整)の場合、あるいは長距離を狙う場合、光学機器の光源は出来る限り低くしろ。
可能な限り小さくすることで、ターゲットを集中してみる事ができるんだ。

今皆は50ヤード(45.72M)の地点に居る。
皆は先ほど25ヤードで調整し終えたところだが、今後は50ヤードにまで下がって、狙った場所つまりあのオレンジ色の真ん中に着弾するようにして欲しい。

距離が出れば出るほど、学んできた要素をきっちりしていかないといけない。
フロントサイトが明確に見えるように照準線をシッカリ出して、
アイアンサイトしか使わないのであれば、ターゲットに視点をあわせ、
ダットの場合は赤い点を内径のセンターに持ってくる事を重視しろ。チューブ型、ボックス型、いかなる形でもだ。

トリガーコントロール。勤めて、勤めて真っ直ぐ後ろに引くように心がけろ。
指を緩めたり動かしたりせず、真後ろに引くんだ。
トリガーリセットやその他もろもろもレスプラトリーポーズの間に撃つのを忘れないようにするんだ。いいか?

聞いてくれ。
君たちがダット越しに射撃する時、両目を開けていなければならない理由なんて無いんだ。
ストレス下では、目の事なんて気にしているヒマはないが、普段両目は開いているのが普通だ。だから開けていなければならないと言うだけだ。
両目を開けて狙えるのであれば、そちらをお奨めする。

(0:22:29)
―追加で2発撃ってくれクリス。―
―オレンジ色に当たってるぞ。今のは当たりだ。今のはBAM!
―さっきの着弾の直ぐ横だ。良くやった。―

これが最後の2発分だ。
見るからにこの2発はいい加減になってしまったな。
この部分と、この部分と、ここを撃って、これも撃ち抜いた。
だから僕が君の照準を若干上げたんだ。
その後の射撃がここで、もう一つはここだ。
この二つは・・・早く撃ち終わってマガジンを地面に投げつけたくなったんだろう。
落ち着いて。もし疲れたら、深呼吸して射撃を一時止めるんだ。その方が君の為になる。
仲間の事を考えて。特に照準調整の時は銃をおいて、休憩して深呼吸するんだ。集中すれば目も疲れる。それは良いことなんだ。
自分が良いと思った時にまた銃に戻ればいい。


********************************
チャプター「Stance and Grip」へ~

はい、いかがでしたか。
"Battle Zeroing"と言ってますが、普段我々が言ってる「ゼロイン」の事ですね。
略語でこの事を"BZO"と言うようです。"Battle ZerOing"から来てるんでしょうね。

アイアンサイトでのゼロインが済んだら、ダットサイトの調整に入りますが、アイアンサイトを覗いた状態のまま、ダットをフロントサイトの頂点に合わせる様にしろ。とクリスは言ってます。
アイアンサイトは既に調整が済んでる訳ですから、少なくともこれをすることでダットの左右の調整はしなくても大丈夫そうですね。

25ヤードが済むと、倍の50ヤードで調整しています。
前回も述べたように、こうやってだんだん距離を増して調整すると判りやすく確実に調整できますし、学生自身調整のし方が身に付くわけです。
そして弾の飛翔距離が長ければ長い程、わずかなズレが大きなズレとなって着弾痕を残しますので、呼吸法やトリガーコントロール、照準のし方がより重要になる。とトラビスは言ってます。

照準は両目を開けて行うものだという認識は強いと思いますが、絶対にしなければならない、或いは命中率に影響する。と言う訳ではありません。
普段人間は両目を開けて生活しているわけですから、片目を閉じてしまうと距離感がわからなくなったり、視野が狭まってしまいます。そうなると戦闘状況下では敵の居場所が掴みづらくなり不利になってしまいますね。だから両目を開けたほうが良い。と言われているんですね。
むしろ射撃に集中しなければならないゼロイン時は、逆に方目をつぶってもなんら問題は無いと言えるのでしょう。

そんなわけで、次回から次のチャプターに行きたいと思います。
ディスク1に関しては、基礎中の基礎ばかりで正直つまらないかもしれませんが、
翻訳する事で新たな発見があるかもしれません。
また、このスクール独自の考え方、教え方も多くありますので、一つの参考としておさらいも兼ねて見て行きましょう。
ではまた!"See you next time mate!"  

Posted by やっしー at 15:21Comments(2)Magpul DVD 翻訳

2009年07月02日

マグプル翻訳日記Vol.5



はい、やっしーです。二日もお休みしてすいませんでした。
ここのところやっと梅雨らしくなってきて、気持ちもじめじめしてきますね。

そんな中、私、Magpul社の方からメールのお返事を頂いてしまいました。
実はこの日記を書き始めた頃に、一度本社の方に何か問題が無いか問い合わせていたんですね。
すると、香港にあるマグプルアジア支局?のCCOからお返事を頂いてしまいました。
当然英語でのやり取りでしたが、簡単に訳すと、

「メールをありがとう。
DVDを翻訳したいと言う働きかけにはとても感謝しているよ。
************も考えている。
ではごきげんよう。」

ってな内容でした。
ここに載せて良い内容かどうかがわからないので、今の段階では伏せさせて頂きますが、
とりあえず言える事は、今、私がこうやって翻訳している意味が近々無くなるかもしれません。


さ、前回の続き、チャプター「Battle Zeroing the Carbine」のタイムコード(0:15:19)から行きますよ~

***********************************

(0:15:19)
基本的に、サイト同士を真ん中に揃えて欲しい。
つまりフロントサイトポストをリアサイトの○の真ん中で捉えて欲しい。
そして着弾位置はフロントサイトポストの先っちょに来る様になっていなければならない。

―各人今から銃を構えて―
―3発だ、3発撃ったら安全装置を掛けて立ち上がれ。射撃用意―

―今君が保持している部分は正しい位置じゃない。もう少しこの辺に・・・そう、その位置だ。―
―つまりその部分に指の腹が来て欲しいんだ。よし、それで撃て。―

―次にやって欲しい事は、準備が出来たら教えてくれ、僕が変わりにトリガーを引くから。ただし今回は地面を狙って。的に無駄な穴を開けたくないから―
―的の左脇を狙って、よし良いか?―
―良いよ―
―感じるか?キツくなってきただろ?引き金を引くからな。・・・・・違いがわかるぞ。―
POSHI!
―僕がまだ指を放していないのが判るだろ?―
―指を戻していって・・・・カチって感じたら、引きしろを無くす。―
―つまりさっきまで君がやっていたのは、トリガーから指がぴょんぴょん離れていたんだ。―
―その挙動は銃に伝わってしまうぞ。習ってきた通りにするんだ。撃つ、戻す、撃つ、戻す―
―射撃を止めるまでトリガーから指は離さないようにするんだ。―
―よし、続けて。―

(0:16:48)
―大きく息を吐いて―
―吐き続けて、続けながらトリガーに指を掛ける。―
―照準を定めて引いて・・・―
BAM!!

―照準を調整するんでしょ?―
―もちろん、もう3発撃った?―
―うん―
―今の段階ではターゲットのどこに着弾したかわからないから、これから向こうまで行って、どこに着弾したか見て、判断しよう。―

よし、射場の安全確認。各人奥へ!

(0:17:13)
サイトの構造上、まず撃ち込まないといけない。そして撃ち込んだ跡を見て、サイトを右にするのか左にするのか、上げるのか下げるのかを判断するんだ。
上げ下げすることによって、弾着もそれに従ってくるんだ。

―よしジャスティン、この弾着結果から見てサイトの水平方向を左に調整するんだ。―
―このサイトで言えば、Rって文字が書かれている。これを時計回しにすれば、当然弾着は右に移動する。―
―と言う事は、実際にはどっちに回せばいいのかな?―
―左―
―そう、左だ。つまり反時計回りに回せばいい。―
―今は25ヤード(22.86M)以内で調整しているが、これらのサイトは大抵100ヤード(91.44M)で調整するようにデザインされている。―
―この手のサイトは.75MOAだから、100ヤード先で1クリックで4分の3インチ(=0.75インチ=約1.9cm)移動するが、今は25ヤードだ。―
―つまり、100ヤードで1クリック.75だから、25ヤードに近づいた場合は多く回すのか少なく回すのか?―
―多く回す。―
―その通りだ。だからこの場合・・・6回してみよう。―

―このフライヤーはさっき別に撃たせた時に出たものだから、ここに集中しているのを見るとして、このグルーピングを右に移動させないといけない。―
―君の・・・サイトを右に調整しないといけない。いいか?―
―7・・・8,9,10。10で行ってみよう。これでどう変わったか今から見てみよう。―
―わかったわ。―
―それで垂直方向には、たぶん下に・・・あー、下側に・・・・・・・・・フロントサイトポストを2クリック下げてみよう。―
―フロントサイトポストを右に回すと、着弾点は上に行く。つまりそれの逆をしたいから、左に回すぞ。―

―よしクリス(←受講生の名前)、今僕が何をしたかと言うと、地面に落ちてる空薬きょうを拾って先を潰したんだ。するとフロントサイトにハマるんだ。―
―時計回しにすると着弾は上に行き、反時計回りに回すと着弾点は下がる。―
―これで試してごらん。それで結果を見てみよう。―
―次はもっと落ち着いて3発撃つんだ。―

(0:19:22)
真後ろに引くように心がけるんだ。
集中して引け。
よし、皆安全装置を掛けて。撃った結果を見に行くぞ。

―君のフロントサイトはまだ上げないとダメだな。思ったより上がらなかったから、1,2,3回して・・・どうするかと言うと―
―記憶して置くために・・・3上げた位置が最大位置だ。―
―100ヤードで4分の1インチ(6.35mm)だから、25ヤードだともっと回さないとダメだ。―
(この辺ごにょごにょ会話してたり、話の途中からだったりでよく掴み取れませんでした。)
―さぁ、戻ろうか。―


*******************************


あい、ナレーションというか、解説部分ではなく会話部分が多いため、非常に解りづらくなってしまいました。
翻訳家と言うのは語学力だけでなく、上手く本文をまとめる文章力も非常に高いレベルで求められるのが解りますね・・・。痛感です。
特に解説という解説は今回要らないでしょう!

しかし皆さん以外だったのではないでしょうか?
有効射程距離が200や300mと言われている5.56mmの照準調整を20メートル程の距離で調整しているんですから。
しかし、ここで知って欲しいのは(I just wont you guys to understand)ここでの調整は、基準にしか過ぎないという事です。
サラピンの銃や光学機器をいきなり100Mの距離で調整しようとしても、難しいんですね。少しのズレでも距離が伸びれば伸びるほど着弾先では差が大きくでてしまいます。
なので基本的に言えば、近距離での着弾を確認、修正を行っていくやり方がもっとも合理的でやりやすい方法なんですね。
その他で言えば、この手のトレーニングは50ヤード前後(約50M以内だと思ってください)での敵対時を想定しての訓練なので、厳密に言えば200Mや300M先に照準を合わせる必要がないってのも理由でしょうか。
その辺はまたいずれ述べたいと思いますが、以前にも書いた通り、このトレーニングは大変素晴らしいものですが、これだけが全てではありません。
ボディーアーマーやヘルメット、無線機など多くを携行しなければならない軍人には、このやり方では合わない部分も出てきます。
なので、このトレーニングも一つのバリエーションとして覚えていきましょう^^




さて、次回で「Battle Zeroing the Carbine」のチャプターを終わりにしたいと思います。
内容が濃くなって行くにつれ、理解でき難くなってくるかと思いますが、その時は何なりとご質問下さい。
私も理解できた範囲でお答えさせて頂きますw
この翻訳日記もいずれ役に立たなくなる日が来るのでしょうか・・・。
早くそうなる事を願って、See you next time!  

Posted by やっしー at 22:41Comments(4)Magpul DVD 翻訳

2009年06月29日

マグプル翻訳日記Vol.4

ふと今まで書いてきた翻訳日記の内容を、ヤフーのページ翻訳サイトを使って日本語→英語に再翻訳してみたんですね。
まぁ自動翻訳機の性能なんて高が知れてますから、どの位意味が通じるのかなぁ程度に見てたんですね。
すると、時たま見慣れない言葉が。

"tiger screw"

・・・・はて?虎とネジ?そんな単語使ったっけ?
虎・・・?トラ・・・・ネジ・・・・・ネジ=ビス・・・・・・・っ!!!!!!!!!!!!

トラビス!!!!

まさかこの様な解釈をされているとは思いもよりませんでしたwww


では今回からチャプター「Battle Zeroing the Carbine」に入って行きたいと思います。
だんだん本格的なトレーニングになってきて、チャプター一つが長くなってきました。
なので今回は2~3回に分けて進めたいと思います。
同時に今回からタイムコードを随所に入れてありますので、映像とあわせてご覧になる方は参考にして下さい。
では、行きましょう。
"Keep your heads up! We're just started yet!"

「Battle Zeroing the Carbine」(カービン銃の照準調整方法)
*****************************************************

(0:09:27)
さて、これがタミーの考えるプローンの姿勢だ。
この状態で彼女が射撃を行った場合、肩のこの部分に全ての反動が掛かってしまう。
そして肩を支えるものが何も無い状態だ。分かるかな?
じゃぁどうすればいいかと言うと、身体の中心を銃の後ろに持ってくればいい。
頭からつま先まで、銃のリコイルが真っ直ぐ身体を突き抜けるような姿勢を取ればいいんだ。

さぁ、今言われてタミーが直した姿勢を見てみると、肩の後ろに身体の中心がちゃんときている。
ここから更に姿勢を直していくと、
―足を少し開いてもらえるかな。―
―そしてお互いの足を外に向けて。―
これは何がしたいのかと言うと、踵を出来るだけ下げた状態にしているんだ。
あえて地面から浮かせておく理由も無いし、この様に踵が上がっているとフラフラしてその動きが銃にまで伝わってしまうからだ。
身体を地面に固定して動かさないようにする事で、狙う事に集中してトリガーを引く事が出来るんだ。
姿勢を確実に作ってしまう事で、照準やトリガーコントロールに集中して欲しいんだ。

実際に僕がやってみよう。
伏せて銃を構えたら、踵を下げる!
もしかすると身体がそこまで柔らかくない人もいるかもしれない。
踵を下げたつもりが下がりきっていなくても、恐らくそれがその人の限界だ。
だからインストラクターも無理に押さえつけたりする事もしない。手を放せばどうせ起き上がってくるんだから。
ただ、なるべく出来るだけ低い姿勢をとるよう心がけて欲しい。

"トリガーコントロールと関連事項"
(0:11:13)
安全装置をこの位置にすることで、銃はいつでも発射できる状態になる。
的の前に立ち射撃姿勢が取れたら、人差し指をトリガーに掛ける。
銃によってはトリガーに引きしろがあると思うが、その引きしろがなくなるまで引け。
いいか?
そして指の腹でゆっくりと力を入れて後ろに押すんだ、すると弾が発射される。
見て欲しいのは、僕はまだトリガーから指を放していない。
銃が次弾を装てんする。
この時点で射撃を継続する場合は、トリガーをリセットする。
もし一息付いたり休憩したり、何らかの理由で射撃をしないのであれば、トリガーから指を放しトリガーガード外に指を置いておく事。
いかなる時でも、一息つく時間があって一定期間射撃を行なわないのであれば、安全装置を掛けるようにして欲しい。
また射撃が必要になったら、安全装置を解除してトリガーに指を掛け、ゆっくりと指を引く。

(0:12:04)
各人、今から銃を構えて身体をしっかり固定できるプローンの姿勢を取れ。
銃と身体の線がしっかりと並んでいるか気をつけろ。
さらに足を真っ直ぐ伸ばしてしっかり地面にくっつけるんだ。

出来るだけマガジンは地面に付けないようにしろ。銃の作動に支障をきたすかも知れないからだ。
もしマガジンにこの方向の力を加えていると、つまり地面に付けた状態で前向きに押さえ込むとマガジンにはこっちの方向に力がかかる


そうなると銃の作動に支障をきたしやすい。
だからその為マガジンは地面から親指一つ分放しておいて欲しい。

装備も問題になってくるぞ。
もし地面に伏せた状態で使い辛いと思うなら、そこに付けるな。
例え伏せた状態であっても、装備は使いやすく信用できなければいけないんだ。
だから今がいい機会だ。
伏せ撃ちをしたことによってマガジンが壊れてしまってたら、もうそのマガジンはポイして新しいの買いに行くしかないね。

―よしタミー、姿勢がおかしいから修正していくぞ。―
―とりあえず銃から手を放して。―
―ストックを一つ分縮めるぞ。―
―さぁ、身体を真っ直ぐにするんだ。銃は持たなくていい、今は無いと思って―
―上出来だ。―

もしストックの位置が気になるなら、アイアンサイトで狙う場合チャージングハンドルに鼻を出来るだけ近づける位置に持ってくるんだ。
鼻の位置がとてもいい参考になるぞ。

さて、この状態を作ったらやっておきたいのが、ターゲットに照準を合わせたら目を閉じて、開けてみるんだ。
その時、元の姿勢が保てているかどうか確認して欲しい。
もし目を閉じて照準がズレれいたら、姿勢を一から作り直して欲しい。
何故なら銃を構えるのに筋肉の力で抑え込んで欲しくないからだ。
銃はその位置にあって、力を入れるのは人差し指のみであって欲しいからだ。

(0:13:49)
皆に基準を抑えておいて欲しいので、まず初めにアイアンサイトを使う。
これが出来ていると素晴らしいのは、後々どんな種類のダットサイトを使った時でも照準が合わせやすくなるんだ。
だからまず初めにアイアンサイトの照準を調整する。
実際にターゲットに撃ち込んでどこに当たったかを見て調整するんだ。
狙った場所が、弾の着弾場所になっていなければならないぞ。

―君の照準がここなら、身体全体を中心にずらすんだ―

これが出来たらダットサイトを使い、アイアンサイト越しにダットをフロントポストに合わせるんだ。
アイアンサイトでの照準が合ってる事は既に分かっているので、これにダットを合わせてやる事でダットサイトの調整がはるかにラクに出来る。

誰か"Respiratory pause"(呼吸休止)の意味がわかるか?
呼吸をグラフで見た場合・・・・息を吐いて、全て吐き切ったところで、6~8秒程息を止められるハズだ。
息が苦しくなってこっ、こっ、呼吸をする、酸素を吸い始めたくなるその6~8秒間を"Respiratory pause"(レスプラトリー ポーズ)と言う。
その6~8秒間が引き金を引くのにベストのタイミングだ。

引き金は指の腹を使って後ろに押す様に心がけるんだ。
もしそれをおろそかにし始めて引っ張ったり絞ったりすると、違った結果がターゲットに現れる事になるぞ。


****************************************************
続きへ~


はい、照準の合せ方についてのレッスンに入ってきましたね。
ここではまだ大雑把にしか説明されてませんが、この後、実際に生徒たちに射撃させつつ、詳しい説明を行なっています。
次回はそこを訳していきますよ~。
最後に、毎回好例のやっしーによる解説です。

踵を地面になるべくつけるのには、こんな理由もあったんですね。
しかし身体の柔らかさは個人差がありますから、無理やり踵を踏みつけられて下げさせられる事も無い訳ですね。
全国の某所でテッパチの淵で地面を削られている皆様も一度、「俺は身体が硬いから無理なんだよ!」と反抗してみてはいかがでしょうか^^
責任は持ちません。

銃を構える時は押さえ込むのではなく、構えた時に自然にその位置に来るようにし、意識を向けるのはトリガーコントロールだけ。
これはもちろんプローンの姿勢の話しでありますが、スタンディング時であっても銃を構える時に不必要な力を入れないことは重要ですね。

トリガーに関しては、「指でトリガーを押す様にしろ」的に言ってます。
指先で「引く」意識ではなく、指の腹で「押す」事を意識してみましょう。

マガジンを地面から放す必要性については、もう少し詳しく説明すると、
マガジンの底を地面に着けた状態で銃を前に押しやってしまうと、テコの原理でマガジンの前部が下がり、後部は持ち上がりますよね?
するとどうなるか。

大雑把ですが、これは通常のマガジンが装てんされた状態です。


通常ならばこの様に弾丸はボルトに押され、フィーディングランプを滑る様に持ち上げられ、チャンバー内に送られます。


大げさではありますが、マガジンの前部が垂れ下がってしまうと、フィーディングランプとの角度が急になり過ぎ、ボルトが止まってしまうか、もしくは勢いが殺されて閉鎖不良を招くかもしれません。
なので、これは地面に押し付けるだけではなく、マガジンを握って射撃する場合にも同じ事が言えますね。
マガジンを握った腕を身体に引き付けてしまうと、同じ事が起こる可能性は十分にあります。

伏せたことでポーチ内に突っ込んだマガジンに泥が入った、押し潰れちゃった、なんて事になれば、その装備は意味を成してるとは言えない。とタイガースクリューさんは言ってる訳ですw
CQBでは大いに役立つBHIのSERPA等に代表されるレッグホルスターですが、伏せたりする事が多い屋外で使う事は全く持ってオススメできません。
これを理解できていない本職の方も居るには居るので、要注意ですw

レスプラトリー ポーズですが、人は呼吸すると胸が膨らんだりしぼんだりしますので、息をしながらの射撃は当然命中率に影響します。
なので息を吸い、吐き切ったところで止める。苦しくなって肺が空気を吸い込むまでの6~8秒間がもっとも射撃するのに良いタイミングな訳ですね。
注意したいのは、レスプラトリー ポーズは水中で息を止めるのとは違い、吐いたら止める。しかも顔が真っ赤になるまで止めるのでは無い。と言うことです。



あぁ、内容が濃くなって行く度に解説も長くなってくる・・・・・
もしかすると、明日はおやすみさせて頂くかもしれません。
また次回!
"See you next time!"  

Posted by やっしー at 18:27Comments(4)Magpul DVD 翻訳

2009年06月28日

マグプル翻訳日記Vol.3

不定期と言っておきながら今日で3日連続ですね。
3日坊主な私なので、今日からが勝負と言ったところでしょうか・・・・。
しかしこればっかり書くわけにも行かないですよね。カテゴリの一つとしてやってるだけですし、
ジャンルは自衛隊とゲーマーな訳ですし、そろそろゲーム日記も久々に更新したいですね^^


・・・・・・・・



ゲーム・・・・・恋しすぎる・・・・・・・・ぐすっ




さ、3回目の今日からは、「実は常に何かから怯えながらマグプルDVDを翻訳しているコーナー」と言うことで、


「GAKBUL DYNAMICS:ガクブル ダイナミックス」
のコーナーとしてやっていきたいと思います。

今回のチャプターは「The Admin Reload」からでしたが、
チャプターリスト上では前回の「Magazine Placement」の中に入ってる様ですね。
確認不足でした。申し訳ない。


チャプター「The Admin Reload」(装てん方法)
**********************************************

さて、ここでは装てん方法について教えていこうと思う。
マガジンに弾を込めた状態で行っていくので、安全事項を守っていきたい。

まず最初に、銃を持ち上げたらチャンバーを覗く。
これを作業空間で行うように。
それが出来た時点でマガジンを取り出だす。
ここで一つ、一番上の弾がマガジンのどの位置にあるかを見てもらいたい。
この手のマガジンはダブルカラム(交互にずれている)なので、この場合一番上にあるのは左側だというのが分かる。
特に難しい事をしなくても、ただ見るだけで「左だ」と理解できる。
銃をこの様に持ち、マガジンを銃に挿したら、銃の左側にあるこの卓球のラケットの様な形の物を押す。
ボルトを前進させた後にマガジンを抜くと、一番上の弾はどの位置にあるか?
右側だ。
こうする事で、初めの弾はチャンバー内に装てんされたものだと考える事ができる。
これは弾が装てんされたかを確認する一つの方法だ。
いいか、弾の装てんと装てん確認を同時に行っているからな。

もう一つの装てん確認の方法は、チャージングハンドルを引いて薬きょうが見えたら、手を離す。
ここで重要な事は、手を添えて戻さない事だ。
もし手を添えた状態で戻したら、どうなってしまうか見て欲しい。
ボルトが完全に閉まりきっていないのが分かるだろう。
多くの人がこのやり方ではなく他の確認方法を勧めている理由はこのためだ。
理解してもらえたかな?

つまり、装てん確認をするには二通りの方法がある。
もしこの様に引いて確認する場合、どうやって戻すんだっけ?
手を添えるのではなくて、ただ放せばいい。
確実に閉鎖されたかを確認するのも忘れずに行う事。
もし必要だと思うなら、フォアードアシストノブを使ってもいい。

ここで皆に分かってもらいたいのは、これは単なる装てん方法を教えているだけだ。
だが、ここで学んで身に付けていく小さな事一つ一つが、今後活かされてくる事になる。
実際にシュート&ムーブ訓練の中でスピードリロードを行えば、今学んだ装てん方法と似た様な事をしている事に気付くと思う。
しかしそれを行いつつ移動先に対して目を向けて移動していなければならない。これもとても重要な事だ。
その為、この基本を学んでいる段階から基礎をシッカリと固めていって欲しい訳だ。

今から皆には位置に着いてもらい、装てん方法を実践してもらいたい。

トラビス「マガジンを見て弾がどの位置にあるか確認できた?」
オバチャン「右」
トラビス「なるほど」

コスタ「確実に填まってるか確認して。渋いカラシニコフの準備はそれで完了だよ~。」(←本当にこんな感じにくだけた言い方してる)

この装てん作業を行うには、ボルトを後退位置で止めておくと非常にやり易い。

そしてこの作業を行っている間、安全装置が必ず掛かっている事を確認して欲しい。
ボルトを後退位置で止めた時点で、安全装置は掛けられるハズなので、その時点で掛けて欲しい。
安全装置が掛かった状態から始めれば、弾を銃に装てんしても安全装置が掛かっているので安心だ。
つまり、自ら安全事項を一つ破りいつでも発砲できる状態にした時、何が安全事項の穴埋めをしてくれるか?
安全装置だ。

******************************************
チャプター「Battle Zeroing the Carbine」へ~


はい、こんな感じです。
「Admin Reload」に変わる良い訳がみつからなかったので、「装てん方法」としましたが、
要はこの時点で教えてるのは確実に弾をチャンバーに送り込む方法なんですね。
この方法は電動ガンでは役立たせる事はできませんね・・・弾ポロしてしまうし、装てん作業がメカ任せになりますから。
M4ではお馴染みのボルトリリースボタン、クリスは卓球のラケットに似てる事から"ping-pong"と言ってますね。
なので、今後本編でもこの事を言っていればリリースボタンの事だと思って下さい。
シュート&ムーブを訳さなかったのにも理由があり、これを訳すと「射撃と移動」になりますが、「移動間射撃」では無いことに注意してください。
なので判りやすく訳そうとすると「射撃後移動訓練」になってしまいます。なんかスマートな訳じゃないですよね。
なのであえてカタカナのままにしておきました。この辺は皆さんが感じ取ってもらえる意味のままで大丈夫だと思います。
チャンバーやチャージングハンドルも、薬室や棹桿なんて訳すと余計ややこしいですからね。そのままです。

実際に生徒たちにさせているシーンでは、クリスが口うるさく「安全装置安全装置」と言っていますね。
それだけ安全確認についてはうるさくしていかないとダメなんです。
実銃はもちろん、ガスブロM4やモデルガンを触った方ならご存知でしょうが、通常ライフルはハンマーが落ちた状態では安全装置は掛けられません。
ガバみたいなシングルアクションの銃と一緒ですね。
なので、弾をチャンバーに装てんする前・した瞬間でも安全装置を掛けて置くためは、まずボルトを後退させて(ハンマーを起して)安全装置を掛けた上で装てん作業をして下さいね。って事なんです。


次回は「Battle Zeroing the Carbine」ですね!いよいよ実践的な内容になってきました!
"stay with me fellows!"  

Posted by やっしー at 15:25Comments(2)Magpul DVD 翻訳

2009年06月27日

まぐぷる翻訳日記2回目

I'm getting really frustrated by all kinds of stuff in this recent day...

はい、やっしーです。
そんな感じで2回目にいきたいと思います。
前回は本当に基本中の基本、銃の安全管理についてでしたね。
しかしトラビスさんも言ってました。
「基本が大事であり、それを疎かにしない事が上達の近道だ」
この日記を通して、私も含め皆さんも一緒に一からおさらいしていきましょう。
"Ok guys? Work with me through this."

チャプター「Magazine Placement」(マガジンの配置)
****************************************

トレーニングを進めて行く前に、装備について説明したいと思います。
装備の組み合わせには気を配らなければなりません。
様々な種類のスリングやセカンダリーウェポンの保持の仕方があるため、
プライマリーウェポンを扱う上でそれに合った装備の組み合わせにしていく必要があります。
それを今からトラビスが簡単に説明します。

クリスが言ったように、世の中には沢山の種類のベストやベルトシステムの組み合わせ方があり、
皆さんは今日のトレーニングでどの組み合わせが自分に合うかを見つけられるかと思う。
時には今の組み合わせが間違ってる事に気付くかもしれない。
スピードリロードやタクティカルリロードもこれから学んで行くが、マガジンの挿し方にも注意し、リロードの際には必要最小限の動きで出来るようにして欲しい。

私はマガジンを後ろ向きに挿しており、ビールの缶を掴むようにマガジンを握れるようにしている。
社内では「ビール缶グリップ」と呼んでいるこの握り方が私にとってはやり易い。
マガジンをシッカリ握る事が出来るため、銃に装てんする際にコントロールし易くなる。

クリスの様にマガジンを前向きに挿すやり方もある。こちらも非常に有効なテクニックだ。
このやり方はピストルマガジンを扱うのに優れた形で、同じようにM4マガジンを挿す場合にも使える。
だが覚えておいて欲しいのは、装てんする際にはマガジンの底辺を手のひらにシッカリ当てて、左右と前部を指で握り込む様にし、ビール缶グリップ同様確実にコントロールする事が重要だ。

だがほとんどの人はこれが出来ていない。
特にベスト等を使っている人の多くはこれが出来ていない。
この様に腰の位置から抜くやり方は非常に簡単だが、皆が着ているようなベストからとなると、話が違ってくる。
ポーチのスナップボタンを外してマガジンを握ると、底の方しか掴む事が出来ない。
するといかに握れている部分が少ないかがわかると思う。
こうなると銃に装てんする際にふらつき、なかなか挿す事が出来ずに余計焦り出す事になり、最悪な結果に終わってしまう。

なので、自分に合ったやり方を見つけて欲しい。
前向きに挿すのがやり易いのか、ビール缶グリップの方がやり易いのか。

皆が使っている前面にまでポーチがあるような装備での話しをすると、私は左側はビール缶グリップが出来るようにマガジンを挿しているが、前面から右側に掛けてはマガジンの向きを逆に挿し、もう一つの握り方で装てんしている。
この様に、自分のやり易い組み合わせを考え、どの方法が自分にとって一番合っているかを見つけて欲しい。

****************************************
チャプター「The Admin Reload」へ~

いかがでしたでしょうか?
トラビスシャッチョーサンの言ってる事、「リロードする際にはシッカリマガジン握れよ!」って事ですね。
ちなみに"Beer can grip"のもう一つの握り方は"Finger index"と言ってますが、直訳してももちろん意味は出ませんw(人差し指は"index finger"
恐らくですが、映像を見る限り人差し指をマガジンの前部に沿わす様に握っていますね。
この事からこの握り方は「人差し指添え握り」(ネーミングセンスねぇ・・・)とでも言いましょうか・・・。
がしかし、コスタさんの映像を見る限り人差し指はそんなに重要視しなくても良さそうです。なので翻訳ではあえて、特に名前を付けたりすることはしてません。
If you know more detail about it, please let me know!

ではまた次回。
  

Posted by やっしー at 21:31Comments(2)Magpul DVD 翻訳

2009年06月27日

第一回!Magpul DVD 翻訳日記!

あらまぁー、わざわざカテゴライズまでしちゃって、批判されたらどうするんでしょう?
しかし、友人と一緒に見て居ても、私が訳すと「あー、そう言う意味なんや」と結構伝わってない部分があるようですし、
以前の日記でもご質問頂いた方に納得出来るお答えが出来た様で、私としても良い勉強になると思うので是非やってみたいと思います。
無論、誰から頼まれた訳でもないので、これはあくまで私の自己満足の為だと思ってください。あえて翻訳は判りやすくまとめた状態にしてありますが、意味が大きく間違って居たとしても、その事で何か不利益を被られた場合でも私は一切の責任を持ちません。ご了承下さい。

第一回目の今日は(不定期になると思いますが)チャプターで言うと初めのIntro(イントロ)からRange Safety(レンジセーフティー)
までを訳してみたいと思います。

以下翻訳
*************************************

イントロ~

マグプルインダストリー 提供

レジオンプロダクション 及び ランドリメディア(有) 協賛

~トレーニングの1日~

トラビス・ハーリー

クリス・コスタ

(コスタの台詞)
発砲すると言う事は、ターゲットを倒す為であり、その為にサーチし続ける事が大事だ。

弾倉交換

ターゲットを撃ち終えたら、パートナーのも撃て!

撃て!

マグプルダイナミックス
タクティカルカービンの芸術
コース1

The Art Of The Tactical Carbine
Course1
~イントロ終わり


私の名前はクリス・コスタ
マグプルインダストリー所属

隣に居るのはトラビス・ハーリー

今日は皆さんと一緒にカービンを扱って学んでいきたいと思います。

トラビスが今から皆さんに守ってもらいたい約束事を言いますが、
これは基本中の基本であり
今後学んでいく上でも重要な事です。

初めに、皆さんがレンジに立つ時に常に心がけて欲しいのが
射撃に関する安全基礎事項です。

多くのシューターが自己流で行っており、
この基礎が守れていません。

上達に近道はありません。
どの様な戦闘術を身に付けていく上でも
この基礎は必要です。

まず一つ目、いかなる銃であっても"弾が装てんされてあるもの"として扱う事。
銃を持った時点で、ボルトを後退位置で止めて銃口を全て同じ方向に向ける人もいるくらいだ。

二つ目、破壊したくない物には絶対に銃口を向けない事。
レーザービームセオリーだ。
銃口から何でも切れるレーザービームが出ているものと仮定し、それに触れた物は焼き切られてしまう。
これには特に注意して欲しい。

三つ目、トリガーに掛ける指に注意。
ターゲットに銃口を向け明確に射撃意思を持つまで指はトリガーガードの外側においておく事。
ベーシックトレーニングではこの事を忘れる人が多いので、絶対に忘れないように注意してほしい。

四つ目、射撃を行う前に、ターゲットの手前と奥に何があるかを把握する事。
どういう意味かと言うと、これはまた後で詳しく説明するが
銃口とサイトにはズレがある。壁越しに撃つ際に銃口の目前に何があるかを理解していないと
コンクリートや鉄の破片が顔に降りかかる事になる。
ターゲットの裏側については、味方や無関係な人、愛する人、家族、子供が居るかも知れない。
その為にもターゲットの裏側に注意しなければならない。

もう一度言うぞ。
1、全ての銃は装てんされているものとして扱う事。

2、破壊したくない物には銃口を絶対に向けない事。

3、明確な射撃意思を持つまでトリガーには指を掛けない事。

4、撃つ前にターゲットの前後に何があるかを注意する事。

これらは今から行うトレーニングではもちろんの事、友人たち同士でトレーニングする際にも常に頭に入れて置き、お互いに忘れないように心がけていく事が上達する道である。

チャプター「Magazine Placement」へ~

****************************************

はい、こんな感じです。
こんなので理解してもらえるか物凄く不安ですが、内容としては皆さん既にご理解しているものばかりですね。
あえて訳すまでの物でも無いでしょうが、初めが肝心ですから・・・。
これだけの文でも、訳すのに結構時間が掛かりました。何故かって、どう判りやすくまとめ直すかが翻訳のキーなんですよね。
直訳だけでは意味の伝わらない文章になってしまいます。
こんなのをリアルタイムでやってのける同時通訳家ってどんなCPU頭に積んでるんでしょうw

さ、次回は「Magazine Placement」のチャプターから訳していきたいと思います。
時間を見つけて地道に進めて行こうと思うので、もし楽しみにされておられる方が居れば気長に待ってて下さいw

あ、翻訳作業に関係なく本編で判らないところがあれば何なりと聞いて下さい。
こんな私で良ければお力になります。^^
  

Posted by やっしー at 00:17Comments(4)Magpul DVD 翻訳