2009年07月09日

マグプル翻訳日記Vol.6

いやー、ここのところ何かと忙しく、暫らく休んでしまいました。
楽しみにしておられた方々、申し訳ありませんでした。
今日は非番(暇番?)なので、グーたらしてる次第です。

前回の続きですね、
チャプター「Battle Zeroing the Carbine」の最終章です。
では行きます。

マグプル翻訳日記Vol.6
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(0:20:07)
よし、各人良くやった。25ヤードから始めたが、25ヤードはアイアンサイトやダットサイトの調整を行うには良い距離だ。
特にこのトレーニングでアイアンサイトや光学機器を扱う上においては良い。
さらに光学機器が新品の場合だとなお良い。
さて、いくつかの事が詳しく理解出来ていないかもしれないのでおさらいしておくと、まずアイアンサイトの調整を済ましたら、
次にするのはアイアンサイトとダットを同時に覗く(="Co-Witnessing"=同時に覗くの意)ことだ。
この時に何をしたいのかと言うと、シューターはリアサイトを覗いて、ダットの点を探し、その点をフロントサイトポストの先っちょに合わせて調整して欲しいんだ。
それが済んだら、リアサイトをたたんで欲しい。
ここで理解して欲しいのは、リアサイトをたたんだ時点でダットはフロントサイトの上にズレているハズだが、別にそれは構わない。
何故ならアイアンサイトを使って覗いた時は無理やり覗いていただけで、単に光学機器のみで見た場合、サイトよりも上に取り付けられているので、ズレていて構わないんだ。
例えばシェリーの場合、リアサイトをたたんでしまうんだ。

BZO(=Battle Zeroing=照準調整)の場合、あるいは長距離を狙う場合、光学機器の光源は出来る限り低くしろ。
可能な限り小さくすることで、ターゲットを集中してみる事ができるんだ。

今皆は50ヤード(45.72M)の地点に居る。
皆は先ほど25ヤードで調整し終えたところだが、今後は50ヤードにまで下がって、狙った場所つまりあのオレンジ色の真ん中に着弾するようにして欲しい。

距離が出れば出るほど、学んできた要素をきっちりしていかないといけない。
フロントサイトが明確に見えるように照準線をシッカリ出して、
アイアンサイトしか使わないのであれば、ターゲットに視点をあわせ、
ダットの場合は赤い点を内径のセンターに持ってくる事を重視しろ。チューブ型、ボックス型、いかなる形でもだ。

トリガーコントロール。勤めて、勤めて真っ直ぐ後ろに引くように心がけろ。
指を緩めたり動かしたりせず、真後ろに引くんだ。
トリガーリセットやその他もろもろもレスプラトリーポーズの間に撃つのを忘れないようにするんだ。いいか?

聞いてくれ。
君たちがダット越しに射撃する時、両目を開けていなければならない理由なんて無いんだ。
ストレス下では、目の事なんて気にしているヒマはないが、普段両目は開いているのが普通だ。だから開けていなければならないと言うだけだ。
両目を開けて狙えるのであれば、そちらをお奨めする。

(0:22:29)
―追加で2発撃ってくれクリス。―
―オレンジ色に当たってるぞ。今のは当たりだ。今のはBAM!
―さっきの着弾の直ぐ横だ。良くやった。―

これが最後の2発分だ。
見るからにこの2発はいい加減になってしまったな。
この部分と、この部分と、ここを撃って、これも撃ち抜いた。
だから僕が君の照準を若干上げたんだ。
その後の射撃がここで、もう一つはここだ。
この二つは・・・早く撃ち終わってマガジンを地面に投げつけたくなったんだろう。
落ち着いて。もし疲れたら、深呼吸して射撃を一時止めるんだ。その方が君の為になる。
仲間の事を考えて。特に照準調整の時は銃をおいて、休憩して深呼吸するんだ。集中すれば目も疲れる。それは良いことなんだ。
自分が良いと思った時にまた銃に戻ればいい。


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チャプター「Stance and Grip」へ~

はい、いかがでしたか。
"Battle Zeroing"と言ってますが、普段我々が言ってる「ゼロイン」の事ですね。
略語でこの事を"BZO"と言うようです。"Battle ZerOing"から来てるんでしょうね。

アイアンサイトでのゼロインが済んだら、ダットサイトの調整に入りますが、アイアンサイトを覗いた状態のまま、ダットをフロントサイトの頂点に合わせる様にしろ。とクリスは言ってます。
アイアンサイトは既に調整が済んでる訳ですから、少なくともこれをすることでダットの左右の調整はしなくても大丈夫そうですね。

25ヤードが済むと、倍の50ヤードで調整しています。
前回も述べたように、こうやってだんだん距離を増して調整すると判りやすく確実に調整できますし、学生自身調整のし方が身に付くわけです。
そして弾の飛翔距離が長ければ長い程、わずかなズレが大きなズレとなって着弾痕を残しますので、呼吸法やトリガーコントロール、照準のし方がより重要になる。とトラビスは言ってます。

照準は両目を開けて行うものだという認識は強いと思いますが、絶対にしなければならない、或いは命中率に影響する。と言う訳ではありません。
普段人間は両目を開けて生活しているわけですから、片目を閉じてしまうと距離感がわからなくなったり、視野が狭まってしまいます。そうなると戦闘状況下では敵の居場所が掴みづらくなり不利になってしまいますね。だから両目を開けたほうが良い。と言われているんですね。
むしろ射撃に集中しなければならないゼロイン時は、逆に方目をつぶってもなんら問題は無いと言えるのでしょう。

そんなわけで、次回から次のチャプターに行きたいと思います。
ディスク1に関しては、基礎中の基礎ばかりで正直つまらないかもしれませんが、
翻訳する事で新たな発見があるかもしれません。
また、このスクール独自の考え方、教え方も多くありますので、一つの参考としておさらいも兼ねて見て行きましょう。
ではまた!"See you next time mate!"




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Posted by やっしー at 15:21│Comments(2)Magpul DVD 翻訳
この記事へのコメント
いつもごちそうさまです。
ゼロイン時に片目でもokってのには驚きました。
軍隊ですと両目が基本だとおもってたんで~
アイアンサイトの後にダットを調整するのは便利な方法ですねー
ダットにトラブルが生じた場合にもアイアンサイトでカバーできるわけですから合理的です。
Posted by dimeyasu at 2009年07月31日 18:59
>dimeyasuさん
コメント有難うございます~。
ゼロイン時に不慣れな両目で零点を出したとして、それがズレていればどれだけ練習しても意味がないですからね。
それと、両目を開ける事が"ベター"ではあるけれど、何故目を開けているかというと、少しでも周りの状況を確認する為だからであって、逆に言えば周りに脅威がないのがわかっていれば片目でも全く問題は無いという事なんでしょうね。

更新がストップしてしまって申し訳ありません~(汗
近々更新したいと思います;_;
Posted by やっしー at 2009年07月31日 19:10
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