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Posted by ミリタリーブログ at

2009年08月14日

マグプル翻訳日記Vol.7

はい、約束どおり今回は翻訳日記を再開する事ができました。
正直今更・・・な感は否めないですが、興味ある方々が居れば・・・ご同行下さい。

早速行きたいと思います。



「Perfecting the Stance and Grip」(スタンスとグリップの形)
***********************************

(0:23:25)
よし、各人BZOを終えた訳だが、次は近距離での対人射撃に入って行きたいと思う。
特にこの様な防衛手段を学ぶクラスで基本となるものだ。
銃の零点出しは終わったので、動作的なものに移ろう。
どういう事かと言うと、"スタンス"だ。

クリスを見本にしてみよう。
いいか?足を見て、まずは足から順にスタンスを見ていこう。
よし、今彼はリラックスした状態で立っている。
彼は今、普段会話してる時の様に普通に立っている。
しかし、バランス的には良くない。
もし私が後ろに押せば、体重を載せて欲しい方向に乗っていないのが分かる。
まず初めにして欲しいのは、体重を前に出し重心をつま先持ってくる事だ。
こうする事で彼はバランスが良くなり、私が押そうとしても留まる事が出来るし、
もし強く押して動かされたとしても、直ぐに体勢を立て直す事が可能だ。

次には膝についてだ。
膝は若干曲げておく事。
身体は正面に傾けるが、ケツは突き出さない様に傾けるんだ。

彼は真っ直ぐに突っ立って無いだろ?
体重を銃に乗せる事でリコイルに対抗できるようにしているんだ。
例えば銃をコンクリートの壁にくっ付けて引き金を引いたとしよう。
それを求めているんだ。つまり、そのコンクリートの壁を真似て欲しいんだ。

次だ、次は身体についてだ。
肩に関しては、良くテンションが掛かっていて、シッカリと引き締まってるのが分かるだろ?
銃を中心に集まるように入り込んでいて、銃のリコイルに対してしっかり押さえ込んでいる。いいか?

次は肘だ。
肘は張り出さない様に注意しろ。(Chicken winging=肘を張り出す事。北米では鶏の真似をする時、手の先ではなく肘で羽ばたく真似をする事から)
映画でこの様なのを見たことある人は?
いいか、実際にはしないぞ。ちゃんと引き締めるんだ。
第一に、そこを撃たれたく無いし、第二に、引き締めておく事で、肩から腕そして銃までしっかり保持できるんだ。

前に移って行くぞ。
ストック(銃床)がドコにあるか見てくれ。いいか?
ストックが肩の上に張り出してないだろ? ―やって見せてくれ。もっと上―
顔の位置まで銃を持ち上げている人を良く見るが・・・、伏せている時はもちろんコレでも良いんだが。
スタンディング時にも良く見る。
分かると思うが、銃身線はドコにある?
肩の直ぐ上を通っている。先ほどプローンポジションで話したことと同じだ。
コレは避けたい事なんだ。もし彼がこのまま撃つと、折角良いスタンスが出来ていても、
リコイルは身体や肩の上を通り抜けてしまい身体で抑えることが出来ないからだ。
だから身体を銃の後ろに持ってきて、肩をしっかり入れる来る事で、リコイルをコントロール出来るんだ。

PAM! PAMPAMPAM!!

頭は低く・・・ストックに乗せろ。
そして銃を下げたローレディからターゲットに向けた時、頭が銃に向かって行ってない事がわかる筈だ。
銃は、目に持ってくるんだ。
いいか、目線はレーザービームみたいなもんだ。
目でターゲットを捉えて、ターゲットを捉えてそのレーザービーム上に銃を持ってくるんだ。
頭動かしてしまうと、恐らく頬に当たる位置が毎回違って来るだろう。
だが良い姿勢をつくり、銃を持ち上げて来る事で頬の位置が毎回同じ位置に来るのが分かるだろう。

銃のグリップについてだ。
ご覧の通り、彼は拳銃を握るときと同じように、高い位置でグリップを保持しているのが分かるだろう。
毎回同じグリップを取り付ける事を心がけてくれ。
何千種類ある中から使い回してると、上達出来ないぞ。
(毎回違うグリップを使っていると保持の仕方が変わる=姿勢が変わってしまう=結果射撃の邪魔になるだけ。と言う意味で言ってます)
よし、バーチカルフォアグリップについてだ。ただ単にカッコイイだけの物じゃないぞ。
だが多くの人が握って押さえ込む物だと思っているが、
違うんだ。
コレは単に基準点になるだけだ。
自分にとって合ったポジションを探してくれ。
遠すぎて腕を伸ばしきってしまう位置はダメだが、近すぎても銃が小さな動きでも振れてしまうんだ。
ターゲットからターゲットに向ける時、向けたあと振れるのは良くない。
向けたところで止まるようにならなければいけない。
止めたいところで止める。その為にもバーチカルグリップのポジション決めが重要になってくるんだ。

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後半へ~

いかがでしたでしょうか?
やっと実用的な話になってきたんじゃないでしょうか?
射撃の基本姿勢はエアガンと言えど、バカに出来ないですからね。

銃床の肩付け位置に関しては、色々とあります。
このスクールではボディーアーマーの着用を想定していませんし、セルフディフェンスやPMCなどの比較的軽装ならばこの構え方が有効です。
ですが分厚いアーマーを着込んだり何時間も移動、構えていなければならない状況下では、この姿勢を維持する事の大変さが分かるかと思います。
M4用のストックで異様な形したのありましたよね。ハイショルダーで肩付け出来る奴。
アレはCQB用として生まれたそうですが、同じように、やはりラクな姿勢の方が動き易い、疲れないという事も重要なファクターですよね。
なので、このスクールで言っている事も正しいが、すべての状況において正しいor使える訳ではない。という事を、もう一度ここでも抑えておきたいと思います。
  

Posted by やっしー at 19:32Comments(6)Magpul DVD 翻訳